石橋財団は約2,800点におよぶ美術作品のコレクションを所蔵しています。
その源泉は石橋正二郎が半世紀にわたって蒐集した石橋コレクションです。正二郎は、洋画家の坂本繁二郎や藤島武二との交流などから日本の洋画の本格的な蒐集を進め、後には外国作品にも対象を広げて、国際的にも高く評価されるコレクションを築き上げました。
石橋財団は1961年に石橋コレクションのほとんどについて寄贈を受け、現在も美術館運営委員会の審議のもと、コレクションの充実を図っています。分野は西洋絵画、日本洋画をはじめとして、西洋・東洋の彫刻や陶磁器、中国・日本書画にまで渡ります。また、新たに戦後の抽象画や日本の近世美術も強化するなど、コレクションの幅と厚みの拡大を行っています。